総合ランキングは横浜市が1位に

総合ランキングで1位に輝いたのは神奈川県の横浜市でした。選ばれた主な要因としては、「公共交通機関が充実していること」(28.8%)と「仕事の見つけやすさ」(27.9%)といった生活のしやすさが挙げられています。また、都会と自然が一体となっている点も魅力として評価されています。
総合ランキングのトップ10では、京都市、名古屋市、大阪市、神戸市、福岡市、那覇市と、西日本の都市が6市を占める結果となりました。一方、トップ20まで広げると東日本の都市が12市と多数を占めており、西日本では特定の都市に支持が集中し、東日本では幅広い町に支持が分散するという対照的な傾向が見られます。

東日本は横浜市、札幌市、町田市がトップ3
東日本地域では、総合1位の横浜市に続き、北海道の札幌市が2位、東京都の町田市が3位にランクインしました。

札幌市が選ばれた理由としては、「治安の良さ」(34.1%)と「自然・景観」(27.5%)が特に高く評価されています。北海道からは札幌市以外にも函館市、富良野市、美瑛町が総合ランキングのトップ20入りを果たしており、単一道県で最多となりました。
3位の町田市は、東京都内で最も多く支持を集めました。選ばれた理由として最も多く挙げられたのは「大学など学術機関が多いこと」(25.0%)で、次いで「国際色が豊かなこと」(15.6%)が続いています。町田市は、交通の便や働きやすさとは異なる「学生の町」という独自の理由で選ばれていることが示されました。
西日本は京都市、名古屋市、大阪市がトップ3
西日本地域では、京都府の京都市が1位、愛知県の名古屋市が2位、大阪府の大阪市が3位という結果でした。全体的な傾向として、子育て・教育環境の充実が「住みたい町」に選ばれる軸となっていることがうかがえます。

京都市は総合ランキングでも3位に位置しており、高い人気を集めています。選ばれた理由としては「街の雰囲気・文化的な魅力」が最も多く、同率で「仕事の見つけやすさ」と「教育・子育て環境の良さ」が続いています(いずれも20.7%)。国際的な観光都市である京都が、働く場所や子育てをする場所としても評価されていることがうかがえます。
名古屋市が2位となった理由では、「仕事の見つけやすさ」と「公共交通機関が充実していること」がともに26.0%で並び、「教育・子育て環境の良さ」が17.8%と続きました。生活面での暮らしやすさ、特に働きやすさと移動の利便性が支持の軸となっていることがわかります。
大阪市は西日本で3位、総合で5位にランクインしました。選ばれた理由としては「仕事の見つけやすさ」と「教育・子育て環境の良さ」がともに25.0%で並び、「医療・福祉の安心感」と「公共交通機関が充実していること」がいずれも18.3%となりました。多くの外国人が暮らす都市として、子育て世代を含めた生活基盤が評価されているようです。
西日本で特に注目されるのは、総合10位の沖縄県那覇市です。選ばれた理由として「自然・景観の美しさ」(33.3%)に次いで「医療・福祉の安心感」(31.0%)が挙げられました。リゾート地のイメージが強い沖縄が、安心して医療を受けられる環境という点からも評価されていることがわかります。
東京都内ランキングでは23区が圏外に
東京都内の市区町村では、町田市が1位、八王子市が2位、武蔵野市が3位となり、23区はいずれもトップ3に入りませんでした。総合ランキングのトップ10においても、町田市(総合8位)を除いて23区はランクインしていません。

上位3市に共通する選ばれた理由として「大学など学術機関が多いこと」が最も多く挙げられています(八王子市、武蔵野市ともに27.3%)。多摩地域に位置するこれらの都市は、大学や短大などが多く集まる学術的な環境が評価されたとみられます。
23区で最も多くの支持を集めたのは板橋区で、「物価・家賃の安さ」(30.8%)が理由の首位となりました。都心部でも生活コストが重視される傾向がうかがえます。
外国人から選ばれる町の多様な魅力
今回の調査では、「仕事の見つけやすさ」(11.4%)、「公共交通機関の充実」(11.1%)、「自然・景観の美しさ」(10.8%)が住みたい町を選んだ理由のトップ3となりました。その他、「教育・子育て環境」(9.9%)、「街の雰囲気・文化」(9.3%)、「治安の良さ」(9.0%)、「医療・福祉の安心感」(8.1%)なども僅差で続き、特定の理由が突出することなく、暮らし全体の総合力が評価されていることがわかります。

一方で、「国際色が豊かなこと」(2.7%)、「外国人が歓迎される雰囲気」(2.5%)、「多言語対応」(2.4%)、「母国コミュニティの存在」(2.3%)といった外国人向けの受け入れ環境を挙げた回答は3%未満にとどまりました。回答者の約8割が日本での滞在が11年以上であることから、日本に長く暮らす外国人は、特別な外国人向けの条件ではなく、日本人と同じ目線で「暮らしやすい町」を選んでいるといえるでしょう。
また、約8割の回答者が、現在住んでいる都道府県以外の町に住みたいと考えていることも明らかになりました。東京都在住の回答者に限っても、札幌市、横浜市、京都市が上位に選ばれており、大都市に住む外国人の間にも、より暮らしやすい環境を求める志向があることがうかがえます。
レミットリー・ジャパンの代表取締役であるGabriel Gong(ガブリエル・ゴン)氏は、今回の調査結果について、「誰もが東京へ移り住みたいと思っているという先入観がありますが、今回の調査結果は異なる実情を示しています。トップ5に東京の地域は一つも入らなかったのです。1位は横浜、2位は札幌、3位は京都でした。日本における『ホーム(故郷)』のかたちは驚くほど多様であり、さらに広がり続けています」とコメントしています。
調査概要
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調査対象: 日本在住の外国人400名(40の国・地域)
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調査期間: 2026年7月24日 ~ 2026年8月3日
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調査方法: インターネット調査
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集計方法: 住みたい町を1位~3位まで回答。選んだ1つの町につき最大3つまで18の選択肢から住みたい理由を選択。
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ランキング算出方法: 1位を5ポイント、2位を3ポイント、3位を1ポイントとしてスコアを算出し、ランキングを作成。
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